ここ1ヶ月の間に大腸憩室炎の患者さんが2人来院しました。
大腸憩室炎という病気は最近では歌手の玉置浩二さんが緊急入院しました。
大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)は、大腸の腸管内壁の一部が腸管内圧の上昇などの要因により袋状に腸壁外に突出した大腸憩室が多発している状態。憩室があるだけで無症状なら問題はなく、大腸検査をすると10%くらいの頻度で見られるありふれた病気である。
憩室内に便がたまることで引き起こされるが、多くは強い腹痛、発熱、下血といった症状を伴う。放置し進行すると憩室出血[3]、穿孔、穿孔性腹膜炎、腸閉塞、周囲臓器との瘻孔形成などより重症な状態に移行するころがあるために、観察が必要である。盲腸付近の右側大腸の憩室炎は急性虫垂炎と症状が酷似しており、鑑別が困難な場合がある。
原因は食の欧米化により便秘、腸管の攣縮が起こりやすくなり、これに伴い腸管内圧の上昇を惹起しやすくなったこと、加齢による腸管壁の脆弱化である。このために高齢になるほどに発症リスクは高まる。
入院すると絶食して輸液、抗生剤の点滴治療ということいなります。腸内細菌は瀕死の状態になり、腸内細菌叢は最低レベルの20%まで下がります。必要な投薬とはいえ免疫力が大きく低下してしまい全身にも影響します。抗生物質の恐ろしさを知り私はよほどのことがない限り抗生物質を処方しなくなりました。
日頃から便秘をしないようにすること、ストレスをため込まないようにすること、腸内環境を整えて免疫を上げるということを考えればプッシュ・ワンは予防には有効かも知れないと考えて2人の患者さんにはプッシュ・ワンをオススメしました。同時に腸内環境を悪くするヨーグルトは避けるようにお話ししました。